2024.8.29
「教師冥利に尽きる・・・」うれしかったこと。
校長になって、1年半が過ぎようとしています。 校長になりましたので担任をしていた頃と比べて生徒と話をする機会がめっきり減ってしまいました。そんな中、朝、校門に立ち生徒達と挨拶を交わしたり、中学1年のオリエンテーション合宿や中学2年・高校2年の研修旅行などの宿泊行事の引率の最中に、生徒達と何気ない会話をするのが楽しみの一つとなっています。
昨年の夏には、私自身、校長としては初めて高校2年生の北海道研修旅行に責任者として引率をしました。この時、私が明星に来て初めて担任を持った時のかつての教え子が、彼は現在旅行会社に勤めているのですが、その彼が、旅行社の添乗員として研修旅行に帯同し、研修旅行全般サポートしてくれました。この教え子は、中学・高校の6年間の中で、3回も担任をした間柄で、中学2年では長崎研修旅行、高校2年では北海道研修旅行を、担任と生徒という立場でいっしょに旅行しましたので、私自身も思い入れの深い生徒でした。そんな今では立派な社会人となった彼と、再び、研修旅行で北海道を一緒に旅をし、道中、時には当時の思い出話に花を咲かせ、時間が一機に30年ほど遡ったような不思議な感覚になりました。教員生活も終盤に差し掛かった今、このような形で、28年ぶりに教え子と北海道旅行ができたことは、「教師冥利に尽きる」出来事であり、自分の教員人生の中で、なにかかものすごく大きなご褒美をもらった気持ちでした。
この研修旅行では、人生における「ご縁」の不思議さも感じましたが、最近は、このことに限らず、いろいろな場面で、様々な人とお会いし、そのご縁、結び付きに感謝する機会が多く、年齢を重ねると面白いこともあるものだなと妙な感心もしております。 今、私の稚拙な文章をお読みいただいている皆様との「ご縁」にも感謝し、その「結びつき」を末永く大切にしていきたいものです。