『面白そう』と思ったら、まず一歩。
2019年度卒業
千歳 康弘
SENZAI YASUHIRO
私は現在、大阪大学医学部医学科に在籍し、来年度から初期研修医として臨床の現場に出る予定です。振り返ってみますと、ここまで私は「面白そう」と感じたことに、まず一歩踏み出すことを大切にしてきました。
●明星での思い出
明星での6年間は、良い意味で自由で、それぞれが自分の興味に夢中になれる時間だったと思います。友達が好きなものに熱中していて、その話にこちらも刺激を受ける、そんな雰囲気がありました。加えて先生方も、学習面だけでなくメンタル面でも丁寧に支えてくださり、「やってみよう」と思える土台を作ってくれていたと感じます。
その中でも特に印象に残っているのが、高2の希望者が参加できる次世代リーダー養成プログラムです。留学先のハーバード大学では現地の多くの学生と交流し、彼らの活動や挑戦の話に触れる中で、「興味を持ったら試してみること」の大切さを強く実感しました。
●大学での活動など
高校時代、私は宇宙に興味があり、同時に免疫にも惹かれていました。「この2つが結びついたら面白いのでは」と思ったことが、医師を志すきっかけでした。
大学に入った頃はコロナ禍で思うように動けない時期が続きましたが、そんな中、坂口先生の本を読み、制御性T細胞(Treg)に興味を持ち始めました。そこで私は、「興味を持ったらまずやってみよう」という気持ちを大切に研究室に飛び込み、約3年間、Tregの細胞表面のタンパク質に着目し、実験を行ってきました。研究は決して簡単ではなく、うまくいかなかったら仮説を立て直すことを何ヶ月も繰り返しながらも、その試行錯誤の中で研究の面白さを実感しました。
そうした挑戦を続ける中でご縁が広がり、アメリカ・Yale大学で研究留学をする機会を得ました。現地の医学生や研究者、そして現地で活躍する多くの日本人の方々と出会い、話を聞く中で視野が広がっていくのを感じました。将来的には、自分も世界を舞台に学び続け、研究、臨床両方から社会に貢献できるような医学者を目指したいと思っています。
●後輩のみなさんへ
挑戦すれば失敗することもありますが、挑戦したからこそ出会いがあり、その出会いが思いがけないチャンスにつながることがあります。少しでも「興味がある」と感じたものがあれば、ぜひ一歩踏み出してみてください。その積み重ねが、いつか自分の進みたい道や夢につながっていくはずです。