
明星での学校生活で、未来の楽しむ種をいっぱい埋めて下さい。
2010年度卒業
景山 拓朗
KAGEYAMA TAKURO
私は建設会社社員&射撃選手です。
普段は株式会社鴻池組という建設会社で働いており、選手としての活動は土日に行っています。
会社では、学校や商業施設などの工事に必要となる様々な資材を調達する業務に携わっています。
私は遅咲きの選手でしたが、大学を卒業し会社員になっても、結婚して子どもが出来てもトレーニングを続け、2023年には全日本ライフル射撃クラブ対抗選抜大会ライフル3姿勢種目で優勝、2024年には国体の同種目で準優勝という成果を挙げることができました。
トップ選手の中には、平日でも練習できる環境がある選手や、スポンサーがついている選手もいますが、私は普通の会社員です。そのため、子どもが寝てからランニングしたり、家の中で銃を構える練習をしています。
「置かれた場所で咲きなさい」と明星のご近所である大阪女学院出身の妻は、よくこの言葉で励ましてくれます。
休日は練習や試合で射撃場に行く事が多い分、家に居る時には全力で子どもと遊ぶようにしています。家族に支えられ、ここまで継続する事が出来ました。
2024年パリ五輪ピストル種目では「無課金おじさん」が51歳でメダルを獲得し有名になりました。私もそういった選手たちのように、これからも活躍を続けたいと考えています。
私の明星での6年間を振り返りますとソフトテニス部でのクラブ活動が中心でした。
明星ソフトテニス部は、27年連続インターハイ出場、4年連続を含む計11回の全国制覇など輝かしい実績のあるクラブです。しかし実績にあぐらをかかず、「為せば成る」というモットーのもと、生徒中心に常に次の試合に向けて限られた練習時間をどう活用すればいいか考え続ける素晴らしい環境でした。ここで学んだ諦めない姿勢が今に繋がっていると実感しています。
中学高校での毎日は種まきみたいなもので、まだ見ぬ未来の楽しみをいっぱいいろんな所に埋めているようなものです。何が咲くかはやってみないと分かりません。だからこそ、後輩の皆さんには、まず「やってみる」気持ちを大切に過ごしていただきたいです。