〇明星での思い出 私は、6年間の学校生活の大半をクラブ活動(ソフトテニス部)に費やしました。特に中学時代に顧問の先生から教わったことが、今の自分を形成していると言っても過言ではありません。目標に向かって貪欲に努力することの大切さを、先生方が一緒になって教えてくださいました。試合が近くなると休みの日は朝から晩まで練習し、長期休暇中には石川県や神奈川県などへ遠征、ソフトテニスに没頭できる環境を作って下さいました。それら全てに付き合ってくださった先生方には今も頭が上がりません。クラブ活動では大きな成功体験も大きな挫折も味わいましたが、これらの経験のおかげで精神力を磨くことができました。その経験が、今の社会人としての生活に役立っているのだと思います。私はとにかくソフトテニスが好きなので、高校時代に果たせなかった全国大会(インターハイ)出場の夢を大学では果たしたいと思い、体育会系のクラブに入部して、3年目で全日本大会に出場することができました。
〇現在の活動 現在、私は川崎重工業グループの商社で働いています。船舶の仕事をメインとしており、船舶に搭載する機器や、船の建造に必要不可欠な工場設備機器の販売を行っています。また、川崎重工業が水素社会の実現に向けて開発を進めている液化水素運搬船の実証実験などにも携わっており、非常にやりがいを感じています。現在は香川県で勤務していますが、昨年度までは神戸で勤務し、国内の造船関係だけでなく、中国で建造される船向けの空調装置を販売するなど、幅広く仕事をしていました。決して楽なことばかりでなく、しばしば壁にぶつかることもありますが、プロとしての自覚を持って乗り切れるのは、間違いなく中高の6年間で培った最後までやり抜く忍耐力のおかげだと思っています。
中学・高校時代の友達とは今でも交流があり、たまに明星ソフトテニス部の練習に参加したりしています。大学院に進学した人もいれば薬剤師になった人もおり、それぞれが別々の道を歩んでいて、近況を報告しあうのがとても楽しみです。何歳になってもこの関係性でいたいと思える仲間がいることはとても幸せなことだと思っています。