
新型インフルエンザ流行に振り回された2学期でした。明星の生徒諸君の4人に一人はインフルエンザに感染したとの統計が出ております。学級閉鎖、学年閉鎖、さらには学校行事中止が余儀なくされました。特に「体育大会」の中止は、最後の楽しみでもあった高校3年生にとって、悔しい思い出となってしまったことでしょう。明星歴代の校長にとっても、100年の歴史の中で、2度しか中止していないのです(もちろん戦争中は別ですが)。でも中止に至ったプロセスは苦渋の決断だったのです。改めてお詫び申し上げます。
学校行事は生徒たちにとって、普段の学業とは異なる体験型の学習機会です。その学習機会をなくすことは忍びないことです。なるべく中止しない方針でやってきました。幸いにも他の行事は、概ね実施する事が出来ました。先日、中学2年生は、オーストラリア研修で初めて外国の人びとに接し、異なる言語(わずか2年程の英語力ではありますが)によるコミュニケーションに苦労しながら、現地の同世代の生徒たちと交流したり、多民族国家のオーストラリア文化に接しながら、改めて自分たちの文化を見直す機会となりました。飛行機の遅れには振り回されましたが、短い期間の中で掴んだ各自の課題を、今後の学習に活かす動機付けになったと思います。
研修出発前は、インフルエンザの心配がありましたが、誰一人病気にかからず、各自が健康管理をしてくれたお陰で、全てが杞憂に終わりました。とても良かったと思います。
中学3年生のスキー研修も無事に終了できました。インフルエンザの流行も学校では収まりつつあります。ほとんど終息に近づきつつあるように思われ、これからまた一段と寒くなり、季節性の風邪も流行ります。高校3年生にとっては、1月のセンター試験に向けて、体調管理を十分にしながら、本番に臨んで欲しいと思います。
さて、今学期も余すところ1週間となりました。終業式が終わるとクリスマスを迎えます。私たちの学校では、クリスマス・イブにコンサートとミサがセットになった催しが計画されています。主に対象は新入生(中学1年生とその保護者)ですが、高校から入学された高1の生徒諸君もどうぞ参加して見てください。
明星のクリスマスの催しは、カトリックの祝い方が中心です。すなわち、イブのミサ(主イエスの誕生を祝うミサ=クリスマス)がメインです。午後4時から学園聖堂で行なわれますが、厳かにも静粛な「きよしこの夜」です。共に賛美歌を合唱しながら、祈りのうちに救い主イエスの誕生を心から喜びあいます。クリスマス・イブの夜は、ともすると“ジングルベル”音楽とともに喜びが前面に出てしまいがちですが、喜びと同時にクリスマスに込められている真のメッセ―ジが重要です。
そのメッセージとは、人間の姿をとられた「神の子」が、この地上に生まれたと言うことです。しかも馬小屋で極めて貧しい状態の中、飼い葉桶に幼子は眠っています。この目に見えるしるしは何を意味しているのでしょう。王宮のやわらかなベッドの上には眠ってなんかいません。何故、救い主イエスは、この地上の一番貧しい人々と同じ状態でお生まれになったのでしょうか?答えは明確です。
神様の「愛」は、最も愛を必要としている人びと、すなわち苦しみ悩んでいる人びと、社会の底辺で小さくされている人びと、誰も頼るものが無く孤独な人びと、重荷を背負って生きている人びとなど等、救いを心から待ち望み、神様だけしか頼るものが無い「心の貧しい」人びとに対して目を向けておられるからです。
明星学園に学ぶ生徒諸君は、このクリスマスの意味を十二分に理解して、喜びを分かち合って欲しいと思います。明星建学の精神は11月の創立記念日で理解を深めました。さらにキリスト教学校としての明星の理解は、クリスマスや復活祭などの宗教行事によって、行事の持つ意味が明確に示されます。どうか生徒諸君をはじめ保護者の皆様も、宗教行事の持っている深い意味や意義を心に留めながら参加してみてください。
それでは2009年(平成21)も余すところ半月となってきました。どうぞ新しい年2010年(平成22)も良い年になりますよう、お祈り申し上げます。
